225先物「ハチロク」の裏話~マーケットプロファイルとは?

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

外国人投資家が好む手法

 

日ばかりの先物取引をするうえでマーケットを分析するマーケットプロファイルというのがある。
これは日経平均先物の1日の値動きを30分単位で取引価格帯ごとにデーター集積しその分布状況を分析対象とするものである。
1日の動きを寄りから30分ごとにアルファベットの文字を使い寄り付きから30分を「A]とし次の30分を「B]とする。
「C]「D]・・・・と表記し、わかりやすくするために寄り付きは「a」、引け値は「j」と小文字で表記する。
その分布の形状でいろんな分析をするのであるがその中に一つにIR(イニシャルレンジ)というのがある。
寄り付きから1時間、つまり「A」と「B」の時間の値幅に注目しその値幅を付けた価格の上限(下限)に足した(引いた)数値がターゲットとなる。
つまり日経平均が1万9000円で寄り付き、1時間後1万9100円になっていたとする。値動きは100円だが同値をカウントするので値幅は110円である。
上のターゲットは1万9210円、下のターゲットは1万8890円となる。
先週の日経平均は見事にこのターゲットを狙いに行く動きとなった。火曜日はIRが110円となり下のターゲットは1万8970円、その日の安値も1万8970円であった。水曜日はIRが150円に対し上のターゲットは1万9190円で高値も同値、木曜日はIRが130円に対し下のターゲットは1万8910円で安値は1万8840円であった。金曜日も同様の動きとなり、IRレンジ決定後上か下のターゲットに向けて動きが加速する展開となっていた。
マーケットプロファイルは外国人投資家が好んで使用する分析ツールでもありアルゴ取引にも組み入れられている可能性は高い。日ばかり投資する上で今まで以上に注目される手法なので参考にして欲しい。(ハチロク)

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