方向感の無い展開
先週の日経平均は前週末比約75円安と3週連続安となり週足も陰線となった。
米国やドイツの主要指数が高値更新や戻り高値を伺う中、日本株は方向感の無い展開となった。
トランプ氏が中国やメキシコに追加関税を課すと突然発言するなどトランプ次期政権の負の部分が日本株にも影響しているようだ。
また、日銀の植田総裁の「一段の円安はリスクが大きい」との発言で12月の日銀金融政策決定会合での追加利上げ観測が出て円高に振れたのも上値を重くしているようだ。
市場の関心は各国中央銀行による金融政策
今週から12月相場入りするが国内に於いて株価材料は少なく今週も海外動向を睨みながらの個別株物色となりそうだ。
市場の関心は12月中旬に集中する各国中央銀行による金融政策となろう。
12日にはECB理事会、17日~18日はFOMC、18日~19日に日銀金融政策決定会合となっている。
事前の予想ではECB理事会やFOMCでは0.25%の引き下げが有力だが日銀金融政策決定会合では追加利上げの可能性も出ており結果が注目されている。
3万7700円を割ってくると三尊天井
今週はこれらのイベントを控え動きも方向感の乏しい動きとなりそうだ。
チャート上では52週移動平均線(3万7857円処)が下値抵抗ラインとして辛うじて機能しているが上値も右肩下がりの抵抗ライン(3万9500円処)で跳ね返されており3万7700円を割ってくると三尊天井という形になる。
この水準には一目均衡表の雲の下限(3万7752円処)が位置するので大きく意識される価格帯ではあるが抜けてくると週足の雲の上限(3万7449円処)を試す展開が予想される。
一方、上値は転換線(3万8427円処)、雲の上限(3万8588円処)、25日移動平均線(3万8667円処)が挙げられよう。
今週のレンジは?
今週のレンジは3万7500円~3万8600円を想定。海外マーケットが堅調な状況なので大きな崩れは無いと思われるが円高とともに売り仕掛けも考えられるので注意したい。
(ハチロク)
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