4週間ぶりに上昇
先週の日経平均は前週末比約883円高と4週間ぶりに上昇、週足陽線となった。
週初は不安定な動きだったが米国3指数が史上最高値を更新すると日本株にも売り方の買い戻しが入り3万9000円台を回復した。
しかし、4万円台に近づくと利食い売りが増え一気に4万円台回復とはならなかった。
3万8000円~4万円というBOX相場を抜くことはできていない。
過去10年間の月別勝敗では?
過去10年間の日経平均月別勝敗を見ると11月は9勝1敗と勝率の良い月だったが今回は下落、12月は5勝5敗、1月は6勝4敗となっている。
「掉尾の一振」が期待される12月相場だが実はそんなに強い相場付きではない。
11月の上昇で12月に益出しをしているからと読むことができるが今回は暫くBOX相場の動きだったので売り圧力も減少していると思われ12月は堅調な動きが期待される。
流れを左右する「中銀ウィーク」
それを左右するのは来週の「中銀ウィーク」の結果次第であろう。FOMCは12月17日~18日、日銀金融政策決定会合は18日~19日の予定である。
FOMCでは0.25%の利下げの有無、日銀金融政策決定会合では利上げの有無が焦点になる。市場ではFOMCでは0.25%の追加利下げ、日銀金融政策決定会合では現状維持と推測しているようだ。
FOMCで利下げが見送られると高値圏にある米国株は一旦売られる可能性もあり日本株にも影響しそうだ。
「掉尾の一振」を期待
日銀が利上げを決めるとやはり一旦は売りで反応しそうだがいずれ利上げする事は織り込んでいると思われるので底堅い動きになると思われる。
これらのイベント通過以後「掉尾の一振」を期待したい。
プレミアムの動きには注意
今週は12月限メジャーSQ週である。過去高値を取る時はSQ週にコールオプションを絡めて先物に仕掛け買いが入るケースが多い。
節目の4万円を抜いてくると買い戻しが入りプレミアムの動きが変わってくるので上昇に勢いがつくと思われる。プレミアムの動きには注意したい。
今週のレンジは3万8500円~4万円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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