ジェットコースターのような乱高下
今週の日経平均は前週末比約195円安となったが月曜日の寄り付きが低かった為、週足では3週ぶりの陽線となった。日経平均は大きく荒れた。8%以上株価が上下したときに発動される「サーキットブレーカー」が毎日のように発動しまさにジェットコースターのような乱高下を繰り返した。相互関税に関しての情報で株価は動くためイブニング取引での上下が激しく寝れない人も多かったのではないだろうか。
日本の交渉は世界各国から注目
結局は相互関税の発動は90日間停止しその間個別で各国と交渉することで落ち着いた。ただし報復関税を課した中国は除かれている。
その交渉を行うトップバッターが日本である。この交渉の結果がその後交渉を行う国のモデルケースとなるため日本の交渉は世界各国から注目を集めよう。
米国の要求に対し毅然とした態度で臨めるか外交手腕が問われる場面だ。日本の国益を守るのが政治の本筋、頼りないと言われている石破政権だがここは一丸となって本領を発揮してもらいたい。
中国が米国に強気の理由
相互関税は90日間延期となったが一律関税の10%は発動している。
これが米国社会に与える影響は5月以降経済指標に表れてくる。景気後退を示す数字が出てくれば株価にも大きく影響を与えよう。
また、米国債の動きにも注意したい。
中国と追加関税の掛け合いを行っているが中国が保有する米国債を売却するとなれば米国債は急落する。
米国債の信頼が低下するとドルは暴落し金融恐慌に陥る可能性は高い。中国が米国に強気でいるのはその切り札があるからかもしれない。
日本も米国債保有国1位
今回、相互関税を延期したのも株安だけでなく債券安の動きになったからとも言われている。
日本も米国債保有国1位であるのでこの切り札は最終的には有効だと思われるがトランプ氏相手に脅しは逆効果となろう。
下値抵抗ラインを維持できるか?
チャートでは出来高等から7日の3万0792円で当面の底を付けたと思われるが今週も関税のニュースに振り回されよう。
7日の安値を起点とした右肩上がりの下値抵抗ライン(3万2300円処)を維持できるか注目したい。
今週のレンジは3万2300円~3万5000円を予想する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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