4万円台を固めるには実需が少ない
先週の日経平均は前週末比約339円安と4週ぶりに反落、3週ぶりに週足陰線となった。
週初は米国高と円安で4万円台を上回る場面もあったが円安一服後は失速した。
昨年12月の高値(4万0398円)を抜き40800円台まで伸びたがコールの買い戻しが一巡すると買いが続かなかった。
前週の上げ幅(約1747円)の割には今週の下げ幅が小さいことは評価できるが4万円台を固めるには実需が少なかった。
懐の深さはある
今週は9日に猶予期限を迎える米国との相互関税の行方に相場は左右されよう。
トランプ氏は「各国に書簡を送る」としているが同盟国である日本やドイツに対しても同様にするのかは不透明だ。
ただ、日本がかたくなに譲歩しない自動車の関税に対して不満を募らせており思いがけない行動に出る可能性もある。
だがナスダックやS&P500が最高値を更新している現在の相場ではこれらの関税問題に対して織り込む懐の深さはあると思われ押し目買いに徹したい。
上昇トレンドは維持
チャートでは5日移動平均線(3万9966円処)が下向きに転じ売り圧力が優勢ではあるが25日移動平均線(3万8678円処)は上向きを維持、一目均衡表の上向く転換線(3万9759円処)を上回って引けており上昇トレンドは維持されている。
しかし、需給ではETFの分配金捻出のための売りが今週出ると思われ上値は重そうである。
関税に対しネガティブに反応した場合には基準線(3万9086円処)までの調整も想定されるが押し目買いの意欲も強く大幅反発もあろう。
今週は3万9000円~4万0100円のレンジで不安定な相場を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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