225先物「ハチロク」の裏話~AIによる激しい揺さぶり

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

強い相場の後は調整長引く可能性も

先週の日経平均は激しい揺さぶりとなった。
11月限のSQの最終売買日の木曜日に前場は2万3430円の高値を付け後場に2万2520円の安値を付けるという値幅910円の動きとなった。
通常SQの前日はポジションがほぼ固まり、動きはそんなに大きくならないもの。しかし今回は高値警戒感が出てた上にポジションが固まっていたために「売りが売りを呼ぶ」パニック的な動きとなった。
筆者も長年オプションディーラーをしているがSQの前日に大きな悪材料がないのに約プラス500円からマイナス400円まで動く展開は始めての経験である。
結局、引け値は寄り付きの価格まで戻り表面上は何もなかたような結果となった。
ディラーは大幅な評価損を抱えると売買停止になる。その水準は各社いろいろであるがだいたい100万から300万である。先週の木曜日はコールやプットをうってSQに決済するショートストランドルを組んでいたディーラーはほぼ売買停止に追い込まれたと思う。
そんな状態にまで追い込めるのはやはり「AI」が主導するアルゴリズム取引であろう。人間の行動の裏をかいてとことん追い込む、そんな取引をする「AI」は介在すると感じた。
さて、相場のほうであるが今週は調整局面となろう。チャート的には木曜日に高値で大きな十字線を形成、転換を示すサインである。
下値メドは9月8日の安値(1万9080円)から11月9日の高値(2万3430円)の38.2%押しの2万1994円処が目処となろう。
その下は25日移動平均線(2万1685円)が強い抵抗線となろう。強い相場が転換したときは調整も長引くと思われる。戻りは売りで対処したい。(ハチロク)

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