225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

囲碁の世界で機械がプロに勝つには後10年必要だと言われていたが、グーグルが4億ドルで買収した「Deepmind」が開発した「Alpha碁」と言われるソフトが今年1月にプロ棋士に勝利した。
対戦したプロ棋士は韓国の李世ドル九段。誰もがプロ棋士が勝利すると思っていたが結果は4勝1敗でプログラムソフトの勝利となった。
このソフトはディープラーニング(深層学習)といわれる手法を用いて開発したソフト同士を戦わせて、どうするば勝てるかとAIを養成したことに凄さがある。
また、小説の世界でもAIで作った小説が「星新一賞」の一次審査を通過したことで話題となった。AIは様々な分野でかなり早いスピードで進化しているのだ。
株式市場にもアルゴリズム(コンピューターの自動売買)やコロケーション(使用するコンピューターシステムをデーターセンターに設置すること)を使ったHFT(超高速取引)が主役となっているがこのプログラム売買の進化も凄い。以前は反応スピードが遅くてディトレーダーやディーラーに収益を提供する機械が多かったが今や他の人の注文を感知しその注文より一瞬早く発注するシステムや板状況を読み取り他人のポジションを一旦手仕舞いしたくなるような状況を作ったりと人の心理の裏を突くような取引が主流である。また、決算発表速報やニュースの見出しに即反応して発注するシステムもある。
先物ディーラーをしているとソフトの進化を肌で感じさせられる。この市場にAIが導入されれば間違いなくAIの一人勝ちになり個人のディーラーとしての仕事はなくなるであろう。
ただ、ディーラーとして黙って見てるわけにはいかない。超短期トレードはプログラム売買に勝てないが保有時間軸を長めにとり対極の相場観をしっかり持てばAIとこの市場でも共存できると思う。AIも進化してるが人間も常に進化しているのだと言うとこを見せたいものだ。(ハチロク)

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