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11月9日の相場を想起
日経平均は18日に2万4084円まで上昇、先物も2万4130円まで上昇したがその後達成感から利益確定売りに押され先物で2万3690円まで下落する場面もあった。高値を取った後の後場からの急落は昨年の11月9日の相場を思い出させる。当時も前場は約500円高となったが後場からは約400円安になった。
今回も「陰線包み足」
チャートに形状も前日の陽線をすっぽり包む「陰線包み足」で今回も同様の形となっている。高値圏で出現すると調整を示唆する形状である。当時は翌日小反発した後翌週は25日移動平均線までの調整となった。
また、投資家別売買動向を見ると1月の第2週目は個人投資家が8週ぶりに買い越して外国人投資家が2週ぶりに売り越しに転じている。
評価損率がゼロに近づくと相場は天井圏
今月の上昇は資金的に余裕のある個人投資家の買いが背景にあるといえよう。しかし、信用取引の評価損率は12日時点でマイナス3.63%と4年ぶりに水準となっている。
信用取引は短期売買が中心なので通常は8%程度であるが今回は含み益を抱えている個人投資家が多いといえる。経験則で言えば評価損率がゼロに近づくと相場は天井圏にあることが多く注意は必要である。
今週は上値は重いが底値も固い展開
チャート的にはボリンジャーバンドの△1σ(2万3700円処)から△2σ(2万4200円)の間で推移している。今週は上値は重いが底値も固い展開となろう。
下値は2万3600円、窓埋めの2万3490円、上値は2万4000円と予想。一日の変動が激しくなってきてるので「突っ込み買いの吹き値売り」で対応したい。
今週は23日の黒田日銀総裁の金融政策決定会合後の会見で「金融緩和政策の維持」についての発言にマーケットは注目しよう。(ハチロク)
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