225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

証券会社のディーラーとして働いてる人はほとんどが会社の決算期である3月末日はポジションを落とさなければならない。
ディーラーのポジションはその会社の「リスク」として計上されるため自己資本比率などに影響してくる為である。3月末にポジションを残してしまうと「始末書」を提出させられるため、3月末日は休みをとるディーラーが多い。
また、この時期は契約更新の時期でもある。契約社員ディーラーは普通3か月の試用期間を経て6か月間や1年間の契約社員となる。この期間の間に最低の収益ノルマが課せられ、それ以上稼いだ場合は収益の応じてのインセンティブ(報酬)が貰える。残念ながらノルマに達しなければクビである。基本給やインセンティブの割合、運用を任される資金額などは証券会社によって、また同じ会社でもディーラー一人一人違ってくる。
このため、従来は少しでも条件の良い会社に移ろうと他社のディーラーと情報交換し転職を繰り返すケースもあったが今はディーラーの受け皿自体が急激に縮小している。
この3月もK証券やA証券がディーリング部を閉鎖すると発表していたが、どの証券会社もディーリング部の収益が悪化しているということである。私が所属している会社でも今月末に何人か辞める。その中で収益が未達でクビになる訳でもないのに辞める人もいる。
聞けば最低収益ノルマは上げているがそれだけでは基本給だけであり生活が厳しくなってきてるため、看護師である妻が働きに行き、自分は専業主夫になるという。
彼とは一緒に10年以上働いていて一時はそれなりに収入もあったのに非常に残念。改めて浮き沈みの激しい世界であるなと痛感した。
さて新年度入り、別れの3月出会いの4月。心機一転でこの1年も相場にしがみつくぞ。(ハチロク)

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