悪材料を10個以上上げられればその時は目先底値圏
揺れる米朝首脳会談や再燃する欧州の経済不安、米国が仕掛ける各国への貿易摩擦問題、国内では加計問題で揺れる安倍政権など株価に与えるマイナス材料を上げると枚挙に暇がない。
しかし、昔からディーラーの先輩に言われていた事がある。「悪材料を10個以上上げられればその時は目先底値圏である」と。
「sell in may and go away」(5月に売ってどっか行け)の諺通り5月21日の高値2万3050円39銭から5月30日の安値21931円65銭まで7日間で約1118円下げた。
目先はリバウンド相場が期待
108円台までの円高を伴い株価は一気に下げた。しかし、悪材料は10個以上上げられる、目先はリバウンド相場が期待できると思われる。
チャート的には今回の下げ幅の38.2%戻しの2万2360円処、抜けてくると半値戻し2万2491円が目先のターゲットとなろう。この水準は一目均衡表の転換線(2万2490円処)が位置する。
過去3ケ月この転換線が上昇トレンドの下値抵抗ラインとして機能していたが現在はこのラインが上値抵抗線として意識されている。この水準を明確に抜けてくるかが焦点となろう。
ヘッジファンドの売り平均コスト2万2300円処を意識
終値で抜けてくると再び上昇トレンド入りとなろう。ただ、今週はメジャーSQ週である。先週この欄でも書いたがヘッジファンドの売り平均コストは2万2300円処と見られている。
今回の下落でコストは大幅に改善しているとは思われ週の後半にかけて仕掛け的な売買を入れてくる可能性は高く、注意は必要である。
「将来下げるために上げる」売買には特に注意
ヘッジファンドが使う手法ではあるが「将来下げるために上げる」売買には特に注意したい。
下値メドは30日の安値2万1931円、割れてくると上げ幅の半値押しの2万1698円がターゲットと見られる。(ハチロク)
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