225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

~宴の後は暫くお片付け~
木曜日の12時1分に「日銀、金融緩和現状維持」とニュースに流れると日経平均先物は1万7500円処から1万6600円まで5分間で急落、その後、後場の現物が寄ってから12時34分に1万6540円の安値を付けた。
値幅で約1000円の急激な下落である。為替も12時3分に108.74銭まで2分間で約2円幅急激に円高方向に動いた。この間、225先物のオプション価格も大きく変動。コールの行使価格5月限1万8750円は発表前に60円だったが発表後3円まで売られ、かたやプットの行使価格5月限1万5000円は15円が55円まで買われた。
日銀が目標に掲げている2%の物価目標が為替の円高進行の影響で早期に実現が難しくなっていることや熊本県を中心とした大地震の経済的影響を考慮して28日の日銀の政策決定会合では何かしら追加緩和があるだろうとの思惑を呼び、8日の安値1万5330円から25日の高値1万7740円まで11日間で2410円上昇していた。前回の戻りは2月12日の1万4800円から3月4日の1万7050円まで2250円を15日営業日で戻しておりその時よりも上昇のペースは早くさすがに上値は重たい状況となったいた。しかし、たった5分間でこれだけ変動すると手動で注文を出している投資家は対応が難しい。
当然、主役はHFT(ハイ・フリークエンシー・トレーディング)取引と言われる高速取引の業者だ。こんな状況が日銀の政策発表の度に起こったらポジションがとりにくく個人投資家離れは当然の結果である。取引所はこの現状を真摯に受け止めてほしい。
アベノミクスが始まった12年11月14日から最近まで1ドル110円~115円だったのは営業日ベースで47日であるがその日経平均の平均値は1万6570円である。現在は110円を割れての円高であり為替の位置を考えると日経平均の割高感は否めない。これから続く企業の決算発表が余程よいものでない限り指数の上昇は厳しそうである。
宴の後は暫くお片付けが必要である。(ハチロク)

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