英国のEU離脱問題で振らされる相場
今年の大発会は一時700円安と波乱の幕開けとなった。年明け発表されたアップルの業績下方修正を受け為替も一時104円台に入った事も影響していたが正月ボケを覚まされる動きとなった。
先週には米中貿易問題の歩み寄りも期待され相場は上昇に転じたが今週は英国のEU離脱問題で振らされる相場となりそうである。
大方の予想では15日の議会決議ではメイ首相の案は否決されるとみているがEUとの合意なき離脱は金融界をはじめ世界経済を混乱を招くだけに避けてもらいたいものである。
否決された場合は3日以内に代替案を提出させるとのことであるが今度はEU側が譲歩するとも思われず不透明感は強まるだろう。メイ首相の発言は相場に大きく影響しそうである。
上値抵抗ライン抜けは難しい
日経平均のチャート的には12月25日の安値(1万8948円58銭)を底に戻りを試す展開となっている。昨年、10月2日の高値(2万4448円)から10月26日の安値(2万971円)の戻りは下げ幅の46%戻しの2万2583円であった。
今回もその戻り幅と過程すると2万700円処である。この水準は一目均衡表の基準線とも重なり、さらに12月3日の戻り高値から25日の安値の下落幅の半値戻り(2万838円)も位置する為上値を試す上で重要な抵抗ラインとなってこよう。
抜けてくると節目である2万1000円を目指すと思われるが大きな10月2日を起点とする大きな上値抵抗ラインが今週は2万1500円程度に位置しこのラインを抜けてくるのは難しいと思われる。
戻りが入ったところはコール売り
一方、下値は5日線や節目の2万円が強く意識されよう。今回の上昇時に1万9692円58銭~1万9701円76銭の窓を開けており海外要因で下落した時はその値が意識されよう。この水準は転換線(1万9721円処)とも重なる為重要な下値支持ラインである。抜ければ2番底探りの展開となろう。
MACDやストキャスティクスを見るとまだ若干上昇は続きそうであるが相場は右肩下がりの三角持ち合いを形成する可能性があり今週戻りが入ったところはコール売りに回りたい。(ハチロク)
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