増加一途の自動売買
最近、「無人市場」という題で日経新聞が連載をしている。それによると、2017年で機械的に自動売買される世界の運用資金は17兆ドル(約1800兆円)で運用総額の約21%を占めているようだ。
自動売買はその後も増加の一途を辿っていると見られ現在では2000兆円を超えているだろう。最大の無人市場の投資主体は現在のところ指数に連動するETFやインデックスファンドであるが相場の方向性を決めるAIファンドやその相場の動きを増幅させるトレンドフォロー型のモメンタムファンドやクオンツファンドが急増している。
上昇するときも下落するときも行き過ぎる
世界最大のトレンドフォロー型のマン・グループは約12兆円を運用しているが基本はポートフォリオ全体の変動率が一定になるように調整してリスク管理を行っているがこの行動が相場を増幅させる要因となっている。
逆張り的な動きをするファンドが減った中、これらの自動売買が主流になれば「上昇するときも下落するときも行き過ぎる」と考えたほうが良さそうである。
運用成績をあげるコツ
それ以外は一定範囲以内のボックス相場になると思われる。どうやら超短期で順張りで売買を繰り返すのが運用成績をあげるコツかもしれない。相場の方は英国のEU離脱に関しての議会決議が大方の予想通りの否決となり相場には影響がなかった。もっとも、これで終わりでないがひとまずはイベント終了で戻り相場を形成している。
戻りの目処は?
戻りの目処は2万800円から2万900円。このラインは週足の転換線やボリンジャーバンド△2σ、そして12月3日からの下落の半値戻しの水準であり一旦は揉み合うところと思われる。その上は節目の2万1000円、下落トレンドの上限2万1500円処となろう。一方、下値は転換線の0万300円処、下値切り上げの上昇ラインの2万0050円処があげられよう。
今週は戻り一服の揉み合い相場を想定する。(ハチロク)
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