業績の裏付けがない
長いこと相場に携わっていると「不況下の株高」という現象に見舞われることがある。企業業績が悪いにも関わらず株価が上昇していくケースである。今の現象がそうである。
昨年12月の下落で株価は業績悪化を織り込んだと言えばそれまでかもしれないが長い目で見た場合、株価は業績で判断されるものである。増収減益が見通される今期は業績の裏付けがない。
一旦調整局面か?
ある外資系のストラジストによると2000年以降この「ベアマーケットラリー」が4回あったようである。
この時の戻り相場のパターンを分析すると株価が安値から天井を打つまでは2か月~2か月半程度、安値からの株価上昇率は平均で約15%であったようだ。
これを今回に当てはめると12月26日の安値1万8948円58銭からの15%上昇は2万1790円となる。26日には2万1610円88銭まで上昇しておりそろそろ一旦調整局面に入りそうである。
戻りメドは?
また、昨年3月の日経平均の月中平均は2万1395円だがTOPIXは1716ポイントであり今より大分上の水準である。このため、今月は決算対策の処分売りも懸念される。
チャート的には26週移動平均線(2万1660円処)で頭を押さえられている。この水準は半値戻り(2万1697円)でもあり抜いてくるには出来高の増加が必須であろう。戻りメドは2万1850円処と考える。
SQ通過後は注意が必要
下値は2万1000円処と見る。この水準には25日移動平均線や12月26日を起点とする下値抵抗ラインが位置しており強い抵抗帯である。この水準を明確に割ってくると上昇チャートは崩れるので注意したい。
今週はメジャーSQ週であるが12月はSQ通過後に相場が崩れており今回も注意は必要である。(ハチロク)
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