米中貿易戦争は一旦織り込む【225先物「ハチロク」の裏話】

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞
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次世代の覇権争いに様相が変わる

先週の日経平均は平成から令和またぎの7日連続下落という展開であった。
7日連続下落というのは2016年の4月以来のこと。連続マイナス記録は過去10年で8日間(2009年7月1日~13日)であるがそれに続く記録となった。
 米中の貿易摩擦問題が深刻化、矢継ぎ早にトランプ氏が中国にプレッシャーを与えているので投資家も積極的に動けないのが現状であろう。17日には中国通信機器最大手のファーウェイに事実上輸出禁止措置を発動するなど貿易戦争ではなくもはや次世代の覇権争いに様相が変わってきている。

G20までは圧力

 これに対し中国はレアメタルの輸出禁止や保有している米国債の売却などなんかしらの報復をとると思われるが中国には切り札が少ない。大阪で開催されるG20(6月28日~29日)では両国の首脳会談が想定されているがそれまでトランプ氏が納得する回答が得られるまで圧力は続けられよう。

戻りを試す展開

 相場は米中貿易戦争の長期化を一旦織り込んだようである。14日には安値(2万751円45銭)を付けたがその後は2万1000円を割り込むと買いが入ってきているようだ。今回の4月24日~5月14日の下げ幅は1611円47銭。12月下旬からの上げ幅(4414円34銭)に対し36.5%下落で一旦止まった。今週は戻りを試す展開となろう。戻りメドは下落幅の50%戻しの2万1556円、25日移動平均線の2万1796円処、下落時にできた窓埋め値(2万1875円11銭)があげられよう。

「突っ込み買い」で対応

 24日の高値を起点とする上値抵抗ラインは2万1750円処でありこの抵抗線が目先の戻りメドとなろう。
 一方、下値は5日線(2万1170円処)、2万1050円処、14日の安値(2万751円45銭)となろう。「突っ込み買い」で対応したい。

(ハチロク)




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