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売り方の買戻しが最後に入った
先週の日経平均は週の値幅が約240円程度と動きのない展開であった。7月のSQ値は2万1742円57銭と高値で決まったが売り方の買戻しが最後に入った感じがする。
先週は月末のFOMCを巡る思惑で為替が一時106円台まで上昇したが為替に連動するアルゴリズムは外していると見られ円高にもそしてその後の円安にも日経平均は反応が薄かった。
カラ売りの増加が戻りの鍵
しかし、2万1500円台を割ってくると買いが入ってきており下値は固い相場であった。7月の第1週は海外投資家が9週間ぶりに買い越しに転じており需給的にも改善が見え始めてきた。しかし、安川電機の決算が示すように米中貿易摩擦で第1四半期の決算が悪い企業が散見してくる為上値も重たそうだ。
空売りがどこまで増加するか、その買戻しを巻き込んで上昇に弾みをつけられるかが今後の戻りを左右しそうだ。
相場のトレンドに変化はない
チャート的には6月4日を起点とする戻り相場が継続中。右肩上がりの下値抵抗ラインに近付けば上昇するパターンを繰り返している。
現在、その抵抗ラインは2万1600円処と上昇してきている。割れてきても75日移動平均線(2万1437円処)が強いサポートラインとなっておりこのラインを明確に割ってくるまでは相場のトレンドに変化はなさそうである。
上値メドは?
上値メドは5月7日の窓埋め(2万1875円11銭)、節目の2万2000円。一方、下値は75日移動平均線、一目均衡表の雲の上限(2万1326円)が上げられよう。
今週も指数的には動きに乏しい展開が想定される。
(ハチロク)