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世界各国が自国主義に偏りすぎ
先週の相場はFOMCが10年7か月振りに0.25%の利下げしたがトランプ氏が不満をツイッターで投稿、さらに中国との貿易で3000億ドルの追加関税を9月1日から発動すると突然発表しマーケットは混乱した。
金曜日の昼の段階では日経平均は2万1000円を割り込み6月7日に付けた安値(2万907円77銭)を試す展開となっている。
改善が期待された米中貿易問題であったが決別となり更に徴用工問題を発端とする日韓関係も日増しに悪くなり、イギリスの「合意なきEU離脱」も現実味を増してきており世界各国が自国主義に偏りすぎ混沌としてきている。
悪材料に反応しやすくなる
今までの上昇相場ではこれらの悪材料もそれほど大きく影響しなかったが相場が崩れ始めた今ではこれからは悪材料に反応しやすくなろう。
2か月程度BOX相場だっため抜けてくると大きな変動相場になる可能性もある。特に今週は8月のSQ週である。ボラティティの低い時に仕込んだプットの売りを踏ましにくる仕掛け的な売りも想定されるので注意が必要である。
開けた窓は埋める
チャート的にはボリンジャーバンドの▼2σは2万1050円、▼3σは2万952円処。▼3σまで一気に下落した為一旦は止まりやすい状況ではあるがバンド自体は拡大してきており暫くはバンドに沿った動きを想定する。
下値メドは6月4日に付けた窓埋め(2万464円57銭)。その下は2万289円64銭が視野に入ってこよう。「開けた窓は埋める」の相場格言が意識されよう。上値は転換線の2万1400円処と思われる。
(ハチロク)