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海外発の材料で乱高下
お盆休みを迎えていた先週の日経平均は海外発の材料で乱高下、2万500円を挟んで方向感のない動きとなった。
米通商代表部(USTR)が9月1日に発動を決めた中国製品に制裁課税「第4弾」でパソコンなど一部の製品に対して発動を12月15日まで延期すると発表しNYダウが大幅高となった。
しかし、米国の長期債利回りが短期債利回りを下回る「逆イールド」現象が出現した。
この現象は近い将来景気が後退するシグナルとして知られているが今回は英国や香港、ノルウェーでも出現しており警戒感が台頭、水曜日にはNYダウは800ドル安と今年1番の下げ幅となった。
戻りの目処は?
国内でも第1四半期の決算が出そろったが純利益段階で前年同期比3%と3年ぶりの減少となり通期予想でも3%の減少を想定している。
世界的に景気後退に入っているなかでは株価も戻り売りの状態が続くと思われる。
チャート的には移動平均線が短期、中期、長期とも下落してきている。特に今年は200日移動平均線を少し超えたところが高値となり下落している。現在200日移動平均線は2万1300円所、戻りの目処はこの辺りになりそうである。
「戻り売り」の戦略継続
一方で下値は2万円を意識した動きとなっている。月足で見た下値抵抗ラインは1万9716円、上昇トレンドの最後の抵抗ラインであるためこの水準は重要である。RSIやストキャストなどは売られ過ぎのサインを出しており一旦は下げ止まるとは思うが日経平均は上昇トレンドの正念場を迎えているといえよう。「戻り売り」の戦略継続である。
(ハチロク)