料出尽くし感が漂う
先週の日経平均は17日に2万4091円12銭まで上昇したがその後は失速、結局週ベースでは206円の下落となった。
NYダウが高値を更新している割には上値の重たい展開であった。背景には110円を超えられない為替にあると思われる。
米中協議やイギリスのEU離脱問題などの懸念材料はとりあえず収まったものの材料出尽くし感が漂っている。
26週線乖離8%で中期警戒水準
今年も残すところ1週間余り、指数の踏み上げは12月のSQ時で一旦終了し今週は欧米でクリスマス休暇を迎える投資家が多く高値揉み合い相場となろう。
相場展開としては手垢があまりついていない直近IPO銘柄等個別銘柄の吊り上げで新年高値更新の幕間繋ぎとなりそうだ。
短期的な指標では騰落レシオは105.22%、RSIは58%等過熱感は無いため、十分2万4270円の高値更新は狙える状況である。
ただ、中期的な視点で見ると26週移動平均線との乖離が8%を超えてきており警戒水準に入ってきている。
高値更新時にはつなぎ売りや3月物プットを買い戦略も
乖離率が10%を超えた18年の初めには2月に急落しており来年の1月、2月には大きな調整が入る可能性もある。
空売り比率も37%まで低下、裁定売り残も減少し今では買い残との差し引きではフラットな状況になってきている。
需給的な買いは今まで以上期待できなくなってきているので高値更新時にはつなぎ売りや3月物のプットを買いでヘッジする戦略も妙味があると思われる。
2万4270銭の高値のチャレンジを期待
今週は下値は転換線(2万3712円処)が意識されよう。引けで割ってきたらその後、2万3608円06銭の窓埋めや25日移動平均線(2万3500円処)を試す展開となろう。
上値は17日の高値2万4091円12銭、抜けてきたら2万4270銭の高値のチャレンジを期待したい。
(ハチロク)