下値で十字線を形成
年明けの日経平均は米国とイランの衝突により大荒れの展開となった。
大発会から451円安、370円高、370円安、535円高と中東リスクに対してトランプ氏の発言に振り回される相場であった。
だが、週足で見ると昨年末比では193円高となり長い陽線となっている。さらに日足では8日に2万2951円の安値を付けた後戻しており下値で十字線を形成した。見ようによっては上値で凝り固まっていた玉をふるい落としにかけた感じがする。
今年もクレディスイスが相場の振れに大きく影響
手口的には日経先物の買い建玉を持っていたクレディスイスが利食い売りを出しさらに「ドテン売り」にしたけど下がらなかったので慌てて買い戻した形となっている。今年もこの証券会社が相場の振れに大きく影響しそうだ。
今週は2万4000円台の回復に期待
チャート的には8日の安値を底に急速に戻した為5日線(2万3515円処)、25日線(2万3636円処)とも上向きに転じている。大発会に付けた「窓」も埋め強い相場を印象付けた。
さらに一目均衡表の転換線(2万3459円処)も上回って引けていることから今週は2万4000円台の回復に期待は大きい。
しかし、基準線(23521円処)は横ばいであることから戻りの後の調整が入る可能性も高い。レンジは2万3500円から2万4100円を想定、週初揉み合いの後半高を予想する。
ボラティティの高い年
今年は繁栄を意味する「子年」、60年間の統計で見れば子年は3勝2敗、平均上昇率は22.8%。「辰年」に次ぐ2番目の上昇率の年だ。
ただ、2008年の▼39%のように大きく下落することもあり特に今年は米国大統領選を控えトランプ氏の発言もさらにヒートアップしてくると思われとにかくボラティティの高い年となりそうだ。
相場のビッグウェーブにはうまく乗りたいものだ。
今年もこのコーナーをよろしくお願いいたします。
(ハチロク)
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