株が買い戻された実際の要因は?
先週の日経平均は週間で約1678円(△9.4%)の上昇となり先々週の下落分を埋めた形となった。
7日に「緊急事態宣言」が発表されたが事業規模108兆円の緊急経済対策を出し対策の期待から株が買い戻された。と、解釈されがちだが実際は米国が矢継ぎ早に対策を連続して発表しトランプ氏が「米国で最悪で24万人の死者が出る」と最悪の状況を明言したことが大きいと思われる。実際はどうかわからないが現状での状況を鑑みて一応のゴールが示されることは国民にとっては多少の安心感にもつながるだろう。
我が国の対応は国民に失望を与えるだけ
過去最大の108兆円の対策とか一世帯30万円の支給とか数字だけ大きくみせて実際には恩恵が少ない我が国の対応は国民に失望を与えるだけである。
とにかく「医療崩壊」を阻止するために最優先で全力で取り組んでほしい。
幻のSQ値
今や各国の代表的な指数のチャートはほぼ同じような形となっている。NYダウもFT100もDAX30も日経平均もほぼ同じ形である。
NYダウは先週約12%上昇しチャート的には半値戻しを達成した。しかし、木曜日の日足は戻り高値での十字線となっており一旦は調整局面に入る可能性が高い。
日経平均の半値戻りは2万0098円。まだ金曜日の引け値より600円程度上であるが4月のSQ値は1万9577円48銭と「幻のSQ値」となっている。
買戻しが一旦止まれば下落も早い
空売りの買戻しと日銀のETFで買い支えられている日本株も2万円回復が目先の戻り高値となる可能性が高いと思われるためここからの上昇は「売り」で対処したい。世界的な買戻しが一旦止まれば下落も早いと思われる。まだまだ予断は許されない。今週のレンジは転換線の1万8500円処から半値戻りの20100円を予想する。
(ハチロク)
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