踏み上げ演出したコール売りのヘッジ先物買い【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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下がらないので上値を買い始めた

先週の日経平均は週間で約1489円(7%)の大幅上昇となった。
国内での経済活動再開を評価したものとされているが売り方の買戻しプラス下値で買い損ねた機関投資家がいつまでたっても下がらないので上値を買い始めたということだ。
実際、5月第3週には海外投資家は現物と先物の合計で15週ぶりに買い越しに転じた。

SQ日までは下値の堅い相場続く

さらに、先物買い・現物売りポジションにおける未解消の現物売り残高を示す裁定売りは直近で2.5兆円を超す水準で過去最高水準である。
これは、相場が上がれば買戻しを誘発するため相場の上昇に勢いをつける要因になる。
3月の下落時はSQに向けてプットの売りのヘッジ売りを誘発し暴落に繋がったが今回は全く逆にコールの売りのヘッジ買いで先物に買いが入ってきている。
コールを売っている投資家はプレミアムは上がるは必要証拠金は上がるはで買戻しを余儀なくされているだろう。
この需給的な相場環境が落ち着く6月のSQ日までは下値の堅い相場が続く可能性は高い。

短期調整があってもおかしくない

そうはいってもさすがにこの上昇ペースは速すぎる。安値からは既に約75%戻し、25日移動平均線からも約8%乖離である。騰落レシオも132%と過熱ゾーンに入ってきており短期調整があってもおかしくない。

海外マーケットの動きに注意

今週の上値メドは節目の22000円、25日移動平均線の10%乖離の22300円処、一目均衡表の週足の雲の上限22565円処となろう。
一方、下値は200日移動平均線の21657円処、窓埋めの21475.68円、転換線の21145円が上げられよう。
現在、各国の金バラマキ政策のおかげで世界的によく似た動きとなっているが崩れるときも最初は同じであると思われる。海外マーケットの動きに注意したい。

(ハチロク)




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