CTAがほぼ全量を買戻し
先週の日経平均は前週比619円高と反発、それまで6日連続安で約1100円強下げていたので反発と言っても戻りは鈍い。
売り仕掛けしていたCTAがほぼ全量を買戻して戻り相場を牽引した。戻り過程でも2万2500円台に乗せてくると売りが増加し上値の重さを感じた。
国内はお盆休みに入る企業が多い
今週から国内はお盆休みに入る企業が多く閑散相場になりやすい。統計的にも8月、9月は月平均騰落率が1年を通じて最も悪い月であるので油断は禁物だ。
チャート的には一目均衡表の雲の上限(2万2345円処)を意識した展開になろう。
▼2σ抜けでないとトレンドは出ない
週末の株価は25日移動平均線(2万2521円)付近で跳ね返され5日線(2万2406円)を割って引けている状態だが雲の上限(7日時点2万2248円処)を上回って引けた。
転換線(2万2276円)や基準線(2万2338円)が横ばい状態にあり方向感が出にくい。さらにボリンジャーバンドもバンドが横ばいであり△2σ(2万3095円処)か▼2σ(2万1986円処)を抜けてこないとトレンドは出てこない。
CTAは薄商いのところを仕掛ける
また、7月15日の高値を起点とする上値抵抗ラインは2万2750円処に位置しており今週は戻りもこの程度だと思われる。
ただ、今週は8月限先物のSQを週末に控える。国内は月曜日が休みなので金曜日の段階である程度のポジション調整は済んでいると思われるが、いつもCTAは薄商いのところを仕掛けてくるので相場の急変には注意が必要である。
指数よりも個別物色相場
雲の上限を割ってくると再び週足雲の下限(2万2113円処)や13週線(2万2042円処)が意識されよう。
今週は決算も峠を越えてきたので指数よりも個別物色相場となろう。今週のレンジは▼2σの2万1900円処から上値抵抗ラインの2万2750円処と予想する。