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歪みはいずれ修正?

足元で裁定買い残の減少が加速している。
買い残は昨年末時点で3兆3018億円であったがそこから減少し先週の12日時点では4734億円と9分の1まで減っている。理由として挙げられるのはリーマンショック以降導入されたボルカールール。銀行が自己勘定で自社の運用効率を上げるためリスクを取って金融商品を購入・売却または処分・取得することを禁じるというもので2015年7月21日より全面適用となっている。
買い残で保有する株式を貸し株で品貸料をもらうことができなくなったため、裁定取引を行うコストが上昇していることである。また、今年に入りマイナス金利の影響で逆ザヤが恒常化し裁定取引が組みにくいこと、組んでも日銀のETF買いに提供するから買い残が増えない状態にある。
裁定取引は基本的に相場にはフラットな取引である。相場の潤滑油的な働きもするため取引が減少することは相場に厚みがなくなり突発的なアルゴリズム取引に振り回される機会が増えることが懸念される。
相場はドル安・元安/新興国・円高の傾向が強くなっているが前回100円を割れた2013年は日経平均は15000円処、現在は16500円処なのでこの差が日銀効果なのかもしれない。
市場は最近後場から日銀のETF買いがでるかでないかを探る展開となっているが、強烈な株式買い上げで市場が歪み始めている感じがする。相場は生き物、歪みはいずれ修正されよう。(ハチロク)

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