世界的に株高基調
先週の相場は4日間立ち合いであったが日経平均は4日連続上昇し上昇幅は約959円となった。新型コロナウィルスのワクチン開発が順調に進んでいることを評価しての上昇だが米国や中国、台湾の株価指数も最高値を更新しており世界的に株高基調が続いておりその波に乗っていたということだろう。
CTAが全量買戻し
最悪期ともいわれる四半期の決算も出揃い今後の業績回復を期待した買いも入っていたようだ。ただ、手口的にみると売り越していたCTAが全量買戻しを入れただけのようでここから同じようなペースで上昇するとは考えにくい。
先週末は8月SQ日であったがSQ値は2万3350円79銭と「幻のSQ値」となっている。今週、早晩この値を抜いてこないと「思わぬ高値」になりかねないので注意したい。
今週は上値の重い展開か?
チャート的には2月21日の2万3378円33銭を抜けてくるとコロナショックで付けた「窓」を全て埋めることになる。8月SQ値と近いところなのでSQ値を抜けてくれば意識されそうである。そうなれば短期調整後2万3800円程度までの上昇は期待できよう。
だが、現在ボリンジャーバンドの△2σは2万3334円処であり先週はこの水準まで上昇し伸び悩んだ。バンド自体は拡大してきており△2σの値も今週は上昇するが今週は上昇すれば売られる上値の重い展開となろう。
窓を2つ開ける
また、今回の上昇時に窓を2つ開けてきている。2万2436円16銭~2万2497円07銭、2万2874円37銭~2万3111円50銭である。特に2つ目の窓は相場の戻り高値近辺で発生しており2万3111円50銭を寄りから割ってくると「アイランド・リバーサル」状態になるため注意が必要である。
今週のレンジは?
更に新値3本足は現在陽線3本状態となっており陰転値は2万2305円48銭となっている。だが、今週2万3289円36銭を上回って引ければ陽線が1本加わり陰転値は2万2945円50銭となる。
戻り高値近辺では過去、強弱感が台頭し思わぬ下げを何度も経験しているので現状を確り把握しておきたい。
今週のレンジは25日移動平均線の2万2615円処からボリンジャーバンドの△2.σの23500円処を想定する。