次ぎへの上昇に期待できる動き
先週の日経平均は約4円安と2週間ぶりに反落。週初は「菅総理」誕生で祝儀的な上昇となったがその後は円高の進行もあり上値の重い展開となった。
しかし、動きが緩慢な状態でも売買代金が連日2兆円を超えてきたのは次ぎへの上昇に期待できる動きだ。大型株の動きが鈍い反面、中小型株は好調でマザーズ指数やジャスダック指数は高値を更新してきている。
新しい何かをしてくれそうな期待
為替が104円台に入るなど円高が進行しているがそれでもハイテク株から内需株に物色が移行しているところを見ると相場は底堅い。
「安倍内閣」から「菅内閣」に変わり早速「デジタル庁」を来年4月から新設するとか「縦割り行政」を解消するとか今までと違う新しい何かをしてくれそうな期待は強まっているのでその期待があるうちは株価の上昇も期待できよう。
中小型株の物色が続く
今週は立ち合いが3日間であるが28日の9月決算企業の権利取り最終売買日までは堅調な動きになると思われる。
チャート的には一目均衡表の転換線(2万3230円処)、基準線(2万3089円処)が横ばいを継続、ボリンジャーバンドもバンド自体が横ばいとなってきているため今週は日経平均は動きずらく中小型株の物色が続くと思われる。
5日線を抜いてくることがポイント
今週の上値メドとしては14日の高値(2万3582円21銭)だが14日の高値を起点とした上値抵抗ライン(2万3400円処)を明確に抜いてくることが必要である。そのラインは5日線(2万3434円処)とも重なりまずは5日線を抜いてくることがポイントである。
下値抵抗ラインは新値三本足陰転値の2万3032円54銭。引け値でこのラインを割ってくるとまた調整色が強まりそうである。
今週の予想レンジは?
米中関係の悪化がさらに進めば更なる円高にも発展しかねないので為替の動きにも注意が必要である。今週は2万2900円から2万3600円を想定する。
(ハチロク)