相場が荒れそうな感じ
先週の日経平均は前週比174円安となったが10月入りした途端に1日は東証のシステム障害により前代未聞の売買停止、2日は後場からトランプ氏の新型コロナウィルス感染が伝わり急落と何やら相場が荒れそうな感じがしてきた週であった。
何故大証も取引を止めなかったのか?
これまで東証のシステムトラブルは何度かあったが終日売買停止は初めてである。大証は稼働していたためもしトランプ氏の新型コロナウィルス感染が昨日に伝わっていたらヘッジ売りがでてもっと相場は攪乱されていたかと思う。
たまたま、仕掛ける投資家がいなかったためでその日の先物の動きは穏やかであったが何かしらの材料がでてアルゴリズム取引が暴れだしたらと思うと何故大証も取引を止めなかったのかと疑問にさえ思う。
東証の売買停止は停止されていた一方でPTS(私設取引)は平常に動いておりPTS取引はかなり活況であった。レオパレスなど材料がでた銘柄に注文が集まったが十分流動性も確保できていた。
危機管理の甘さを世界に露呈
日本証券取引所は今回の件で日本のシステムの脆弱さと危機管理の甘さを世界に露呈してしまったと思う。取引所には事業の拡大よりも売買の安全性、継続性、公平性が最重要であることをもっと認識してもらいたい。今週はやはりトランプ氏の状況によって相場は左右されそうである。現在は体調良好のようだが大統領選の影響が懸念され相場を重たくしそうである。
新値三本足が週末に陰転
テクニカル的にも5日線(2万3290円処)25日線(2万3263円処)を下回り、転換線(2万3287円処)も下降し基準線(2万3108円処)を割って引けて形状としては弱気モードである。
新値三本足が週末に陰転してきておりこちらも弱気モード入りである。下値ラインとしては雲の上限の2万2855円処、その下は雲の下限の22480円処となろう。右肩上がりのボックス相場の下限が2万2600円処に位置すためこれを割ってくると上昇トレンドの終了となる可能性があるので注意したい。
仕掛け的な売りには注意
上値ラインは25日移動平均線や転換線が重なる2万3250円処、節目の2万3500円処となろう。最近は週初高の週末安のパターンが続いている。今週は週末に10月SQを迎える。仕掛け的な売りには注意したい。今週のレンジは2万2500円から2万3500円を想定する。
(ハチロク)