4週間ぶりの陽線
先週の日経平均は前週比約589円高(2.56%)と4週間ぶりの陽線となった。
先々週末にトランプ大統領の新型コロナウィルス感染が伝わり株価は大きく下落したが、たった3日間の入院で退院となり株価も早期に戻した。その後、追加の経済対策期待から米国株は買われそれに日本株もつれ高する形となった。
トランプ大統領は巻き返しの材料を出してくる?
11月の大統領選で劣勢が報じられているトランプ氏だけに巻き返しの材料を出してくるのは必至でそれらの期待を先取りした形となっている。欧米ではまだ新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない状況となっているが、アジア諸国では感染拡大が収まりつつあり株価もそれに伴う動きとなっている。
アジア圏の株価上昇が目立つ
発生源の中国において上海総合指数はコロナショック時の下落幅の169%の反発をし、台湾では123%、韓国も122%の反発を主要指数で達成しており、アジア圏の株価上昇が目立っているのだ。しかし、日本の反発率は100%を超えてきたにすぎない。先週は2万3725円の戻り高値を付け漸く2万3600円処の壁を抜いてきた。
新値三本足陽転でジリ高高想定
「GO TO トラベル」などで消費活動が動き始めた日本もアジア圏の一員として再評価されてくることに期待したい。10月のSQ値は2万3724円23銭と金曜日の高値近辺で決まったが辛うじて「幻のSQ」とはならなかった。また、先週の上昇により陰転していた新値三本足も陽転しチャート的にはじり高が期待できる。
噴き値売りの突っ込み買い
しかし、最近の傾向として戻り高値とったら売りに押されるパターンが続いているので大きな上昇は期待しにくい。ただ、大幅下落の後はきっちりリバウンドが入っており下値も固い。
緩やかながら上値抵抗ラインは上昇しているので「噴き値売りの突っ込み買い」で対処したい。今週のレンジは2万3100円から2万3900円を予想する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp