米大統領選まで動きずらい
先週の日経平均は前週末比約▼105円と小幅な動きとなった。
2万3700円台の高値に近付くと売られ25日移動平均線に近付くと買われる展開で週間上下幅も約280円と方向感の無い展開であった。11月3日の米大統領選まではこのように動きずらい相場展開となろう。
トランプ氏は想定外のことを起こす可能性も
では、大統領選後はどうなるであろうか。イベント通過で上昇するという見方もできるがバイデン氏が勝利した場合はすんなりいきそうに無い。恐らくトランプ氏は投票の無効を訴える可能性が高く、政治のゴタゴタが続けば相場には悪影響である。更に、トランプ氏の任期は来年1月20日までありそれまでの間何か想定外のことを起こす可能性もある。
今週も25日移動平均線意識
相場は「バイデン氏有利」で堅調に動いているが実際に決まればその後の反応は違ってくるのかもしれない。
過去10回の米大統領選で選挙後10日間のNYダウは平均して0.8%の下落となっている。イベント通過で一旦は上昇するかもしれないがその後は冷静な判断が必要である。
今週も25日移動平均線(23431円処)を下値抵抗ラインとして意識された相場展開となろう。為替が円高傾向にありこれに合わせて先物に売りが出てくるが25日移動平均線を割り込むと買いが入り売りを吸収している感じがする。
噴き値売りの突っ込み買い
25日移動平均線を明確に下回ってくると相場の雰囲気は変わってくるが米大統領選前に仕掛ける外資はいなさそうである。反対に大統領選前にポジションを軽くしておきたいヘッジファンドから買戻しが入る可能性もあり堅調な動きとなろう。
今週は収斂するボリンジャーバンドの△2σの23800円から▼1σの23300円のレンジを想定する。スタンスは「噴き値売りの突っ込み買い」である。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp