バイデン大統領は安定政権
1月20日にバイデン氏の大統領就任式が行われる。トランプ米大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件を受けてトランプ氏はようやく事実上の敗北を宣言した。6日に開票が行われたジョージア州上院選(決選投票)では民主党候補が2議席とも共和党の現職を破り勝利したことで上下院とも民主党が過半数を占める「トリプルブルー」となり、バイデン大統領は安定政権として政策を実行を加速度的に行えることがマーケットには追い風となりそうだ。
インフラ、環境、ヘルスは現実買いへ
民主党政権の大統領ではトランプ大統領の前任であるオバマ前大統領が上下院のねじれ現象で当時の目玉政策であるオバマケアの法案通過などで苦心した経緯がる。その意味で、今回の民主党によるトリプルブルー状態は、バイデン氏が選挙中から掲げていた新型コロナの感染拡大対策やオバマケア拡充、環境対策、公共投資による景気浮揚が強力かつ迅速に進められることはマーケットには安心感を高める要因になろう。
関連銘柄は?
バイデン大統領就任早々に実行されそうなのが、新たな追加経済対策。既に昨年末に米議会は9000億ドルの財政出動を決めたばかりだが、バイデン氏は雇用創出にはインフラ投資などが必要とし、橋梁や道路、上下水道、クリーンエネなど2兆ドルの投資に意欲を店ている。インフラの絡みでは海外での実績が豊富なコマツ(6301)が上昇し、再生可能エネルギーではレノバ(9519)が中核銘柄として人気を集めた。また、トランプ政権では廃止が検討されていたオバマケアはバイデンケアとして拡充されることが有力で、医療従事者向け情報サイトで製薬会社の情報提供支援を行うエムスリー(2413)が急騰した。ヘルスケアでは米国でも生産拡大を進めているテルモ(4543)も注目できそうだ。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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