日本では数多くの受賞者を輩出
2021年のノーベル賞受賞者の発表が10月4日の医学生理学賞からスタートする。誰が受賞するかを予測するのは不可能に近いものの、これまで湯川秀樹氏を皮切りに日本では数多くの受賞者を輩出した経緯から今年も受賞が期待される候補者がマーケットでも話題になっている。日本人受賞者がでれば大きな話題になることは確実だが仮に受賞が叶わなくても、世界に誇る研究成果を出した研究者とその関連は中長期視野で注目しておきたい。
インターロイキン6なら中外製薬
4日に医学生理学賞、5日に物理学賞、6日に化学賞、7日に文学賞、8日に平和賞、11日に経済学賞の発表が予定されている。2018年に本庄佑京都大学名誉教授、2019年に吉野彰旭化成名誉フェローと2年連続で受賞したが、その後は日本人ノーベル賞受賞者はでていない。因みに学術情報サービス会社は、2021年に受賞が有力視される研究者として、大阪大学の岸本忠三特任教授と、平野俊夫名誉教授、中部大学の澤本光男教授の3人の名前を挙げていた。岸本氏と平野氏は、体の免疫に関わる「インターロイキン6」(IL―6)というタンパク質を発見し、この研究をもとにIL―6阻害として、大阪大学と中外製薬(4519)が関節リウマチの治療薬「トシリズマブ」を開発。世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスに感染した入院患者について、IL―6阻害薬をステロイド剤と併用することを推奨すると発表しており、新型コロナ治療薬としても注目されている。
文学賞では今年も村上春樹氏
一方、文学賞では「ノルウエイの森」などを執筆した村上春樹氏が今年も受賞が期待されている。毎年、文学賞の絡みでは書店チェーン大手の文教堂グループホールディングス(9978)などが物色されており、電子書籍を手掛ける企業も話題になるかもしれない。
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