生産体制拡充は部材メーカーにも恩恵
先の第2四半期決算では自動車の電動化進展や5G、DX(デジタルトランスフォーメーション)などを背景に半導体関連起業の好決算が相次いでおり、半導体マスク欠陥検査装置のレーザーテック(6920)や半導体製造装置の世界的起業である東京エレクトロン(8035)が大きく買われる動きになっている。ただ、これら大手は連日高値を追う急ピッチな上昇から高値警戒感が高まっている。そこで半導体関連の周辺で出遅れ感がある好業績銘柄を探ってみた。
部材を供給する企業も需要拡大の恩恵を享受
ゲーム機やパソコン、自動車を含めて半導体不足の影響により、高まる需要に生産が追い付かない深耕な状態が続いている。半導体不足はアメリカ政府による中国のファウンドリー大手企業への事実上の禁輸制裁など複雑な要因が重なっているが、生産体制の拡充は進展しつつあり、製造装置をもとより部材を供給する企業も需要拡大の恩恵を享受しそうだ。
個別をピックアップ
巴川製紙所(3878)半導体実装用テープや電子部品材料を展開。22年3月期は連結営業利益で14億円と前期の1500万円の赤字から黒字転換を見込む。
堺化学工業(4078)酸化チタン大手で電子材料が車載用や通信機器関連に伸びる。22年3月期は連結営業利益で前期比62.6%増の70億円と大幅な増益見込む。
大阪有機化学工業(4187)電子材料部材等の樹脂原料として幅広い産業分野で使用されるアクリル酸エステルを手掛ける。21年11月期は連結営業利益で前期比30.6%増の58億円を見込む。
日本電解(5759)車載電池用と回路基板用の電解銅箔の専業メーカー。22年3月期は下方修正しているものの、それでも連結営業利益で前期比99.4%増の10億5100万円を見込む。
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