物色はウイズコロナに回帰か?
南アフリカで確認された新型コロナウイルスの変異型「オミクロン株」の登場により、アフターコロナで動いていたマーケットは軌道修正を余儀なくされている。日本で新型コロナの新規感染者数は極めて低い数値で推移しているが、今回のオミクロン株の報道により、旅行などアウトドアでの行動を計画していた人々の中には改めて巣篭的な行動に回帰することが予想される。物色についても必然的にこれまでのウイズコロナを意識した物色にある程度回帰する可能性が高そうだ。
恐怖心だけが先行しているが・・・
オミクロン株については、現状では感染力がデルタ株に比べて高いことが伝えられているが南アフリカでは無症状の感染者も多いとされ、現時点では不明なことが多く、恐怖心だけが先行していることは否めない。ただ、JAL(9201)やエHIS(9603)など空運や旅行大手が改めて売り直されるなど、行動自粛の動きを想定した物色の動きになっており、多くの投資家は改めてウイズコロナ下に強い銘柄に回帰する動きが見られる。
巣篭もり継続で神戸物産
巣篭もりで昨年から物色されている小売りでは業務スーパーを展開する神戸物産(3038)が再び高値圏で強い動きになってきた。10月度個別売上高は14.8%増を二桁増収を達成しており、巣篭もりが今後も続くなら好調を維持しそうだ。
国産コロナワクチンで塩野義製薬
健診関連サービスを展開するバリューHR(6078)は企業や大学などでワクチン接種を行う「職域接種」を政府・自治体と連携して行っていたが、3回目のワクチン接種を前倒し行う論議が高まるなか、全般波乱下でも株価は高値圏を維持している。
そして国産コロナワクチンで早期認可が期待される塩野義製薬(8085)も最高値圏にあり、オミクロン株の登場により、改めて同社への期待の高さが証明されている。
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