関連グッズなどにも波及効果
東宝(9612)が17日大引け後に今17年2月期予想を再増額修正した。東宝の業績好調は「シン・ゴジラ」のメガヒットは当然ながら、当初は数十億程度と言われていたアニメ映画「君の名は。」が興行収入154億円を超えてなお興行成績を伸ばし続けていることが大きい。これまでのアニメ映画では宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」を筆頭にスタジオジブリの作品がヒットを独占してきただけに今回、新海誠監督による「君の名は。」の大ヒットは東宝だけでなく、日本アニメの存在を再認識させる意味でも波及効果は大きそうだ。
映画のヒットで関連書籍やグッズなどの販売にも好影響をもたらしており、カドカワ(9468)が角川文庫などから刊行している原作小説など関連書籍が人気だ。関連グッズではフリュー(6238)が「君の名は。」プリントシール機を稼働させており、ローソン(2651)はオリジナルブロマイドを発売している。東京ドーム(9681)の東京ドームシティでは宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)で新海誠監督とコラボレーションした2周年記念特別展「新海誠が描く宙(ソラ)展」が行われている。