この日は総務省がテレビ番組をインターネットで同時に配信する「ネット同時配信」を2019年にも全面解禁する方針が伝えられた。スマホやPCなどネットを通じての番組配信は、本放送終了後の見逃し配信的な位置付けで限定的に行われていたが、これを全面的に同時配信するというもの。既にラジオ放送ではパソコンやスマホがそのままラジオ受信機となる「IP(Internet Protocol)サイマル ラジオ」の配信サービス「radiko.jp」を行っている。このサービス開始当初は、ラジオ受信機が売れなくなるという指摘もあったが、現在では、災害時にも役立つサービスとして定着している。テレビが同時配信となれば、キー局と同じ番組を放送する地方局から視聴者が離れる不安がある。キー局の放送から数日遅れて放送される番組もあることから、同時配信開始となれば、様々な問題が発生する懸念もある。今後は問題点をどうクリアするかに注目が集まりそうだ。ネットによる動画ライブ中継やオンデマンド放送の配信インフラを提供しているJストリーム(4308)がストップ高まで買われているが、今回の動きを契機ミクシィ(2121)が運営する「AbemaTV」などインターネットテレビ局の存在価値も向上するかも知れない。
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