3月期企業の通期決算発表がいよいよスタート
4月21日の日本電産(6594)を皮切りに3月期企業の通期決算発表がいよいよスタートする。既に発表が一巡した2月期企業は百貨店を含めて小売りでは、新型コロナによる活動自粛から脱却して次期は大幅な増益を予想する企業が少なくなかったが、電子部品や自動車など輸出系が多く占める3月期企業はロシア軍のウクライナ侵攻に端を発したコモディティー価格の上昇など外部環境の影響を受けやすく不透明要因も多い。そのようななかで、好決算を発表する銘柄に注目したい。
売られた場面は押し目買いの好機
3月期企業に先駆けて発表された2月期企業では8日発表の安川電機(6506)が23年2月期の連結営業利益で前期比36.2%増の720億円とアナリストコンセンサスを上回る予想を打ち出している。発表後、株価は全般の地合い悪で売られていたが、3月期についても好調な見通しを打ち出した銘柄の売られた場面は押し目買いの好機になる可能性があろう。
日本電産は次期も大幅増益予想なるか?
日本電産については集計中の22年3月期は連結営業利益で前期比18.8%増の1900億円で着地した模様。EV向けトラクションモーターの拡大加速に加えて、コスト増に対応した価格転嫁も進むことから次期の22年3月期は2380億円程度がコンセンサスとして見られているようだ。
ディスコは在庫調整の影響
同じく21日発表のディスコ(6146)の22年3月期は前期比56.9%増の833億円と大幅増益着地ながら、次期はユーザーの在庫調整の影響が顕在化すれば減益予想となる懸念がある。
ゲームも好決算か?
ゲームでは25日がコーエーテクモホールディングス(3635)、5月10日が任天堂(7974)、11日がカプコン(9697)。どの企業も好調な予想を打ち出す可能性が高い。
発表日は未定ながらホンダ(7267)とソニーグループ(6758)は、両社が合弁ですすめる次世代EVの更なる具体的内容が明らかになることを期待したい。
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