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感染者急増も消費拡大
第1四半期決算発表が一巡した。半導体を筆頭にハイテク系は総じて好内容ながら東京エレクトロンの減益決算が水を差したがその半面で、好決算とともに株価上昇が目立ったのが内需株。この数カ月は新型コロナの感染者急増が不安視されたものの、その不安を払拭するごとく好調が続いており、業績面での安心感が株価の下支えになっている。
ファーストリテは高値ばく進
内需の象徴となっているのがユニクロやGUのブランドで店舗を展開するファーストリテイリング(9983)。同社は8月期企業ながら7月の第3四半期決算発表時に通期予想を上方修正し、その後に株価は7万割れの水準から8万5000円台の高値となり日経平均を大きく下支えしている。
ラウンドワンは分割も後押し
ボウリングを中心とするアミューズメント施設を展開するラウンドワン(4680)は23年3月期の業績予想を連結営業利益で140億7000万円から160億5700万円(前期17億2600万円の赤字)へ上方修正、株式分割とともに7月に1300円トビ台だった株価は1900円台まで急騰している。
OLCは入園者売上計画超
内需の回復を象徴しているのがディズニーランドを展開するオリエンタルランド(4661)。入園者1人当たりの売上が計画を上回り、コスト増を増収効果で吸収し、23年3月期第1四半期の連結決算は、売上高981億6600万円(前年同期比97.0%増)と大幅増収で、営業損益170億6200万円の黒字(前年同期88億3200万円の赤字)に浮上している。
新型コロナの感染拡大や物価高でも昨年までのような行動自粛の動きはない。夏休みシーズンも好調が続けば再度の上方修正も期待できよう。
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