選挙で買える銘柄は?
波乱のスタートとなった石破総理大臣は1日に発足させた新内閣の信任を問うべく臨時国会会期末の9日に衆議院を解散し、10月27日投開票の日程で衆議院選挙を行うことを決めた。これを受けて与野党からは様々な選挙公約が具体化し、野党では政権奪取へ向けて候補者調整の動きも出ている。このような状況下、株式市場でも10月後半は選挙モードに移行し、様々な関連銘柄が話題になってきそうだ。衆院選挙に絡んで注目銘柄を個別にピックアップしてみた。
選挙日前営業日までは好パフォーマンス
自民党総裁選での石破氏勝利直後は日経平均で1910円の急落となったが、その後は追加利上げに否定的な見解を示すなどマーケットに対してポジティブなスタンスを表明したことで、その後は急速に持ち直す動きとなっている。因みに2000年以降、これまで8回の衆議院総選挙が行われてきたが、解散日から選挙日前営業日までの日経平均株価の騰落率では8回の選挙のうち7回で株価が上昇しており、「選挙は買い」の格言は裏付けられている。与野党含めて経済に対してはポジティブな公約を打ち出すことから、米国など海外での要因に左右されないなら、株価も期待感から上昇する傾向は高い。
選挙に絡む銘柄では?
選挙に絡む銘柄ではイムラ封筒(3955)やパイプドHD(3919)、イーガーディアン(6050)、ムサシ(7521)、センター運営のトランス・コスモス(9715)、ベルシステム24HD(6183)が上げられる。
衆院選後は?
石破政権発足直後は、地方創生や防災に絡む銘柄が個別に買われたが、衆院選で勝利を収めればアジア版NATOなどに絡む防衛強化から三菱重工業(7011)も改めて買われる可能性が高い。石破政権の支持率が伸びない現状からは野党の政権奪取の可能性はセロではない。野党優位となれば、国内経済優先から内需株が買われるかも知れない。
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