JX金属は初値形成後も狙える
3月18日に東証グロースへ上場するTalentX(330A)を皮切りに春のIPOがスタートする。半導体や自動車などの輸出系の主力はトランプ関税の脅威やエヌビディア成長鈍化の懸念に大きく揺れ動いているが、2月28日に日経平均が1100円の大暴落となった時に上場したTENTIAL(325A)は公開価格を30%上回る2600円で初値が生まれ2751円で初日の取引を終えていた。外圧による影響がなく成長性が高い銘柄は狙い目となろう。
半導体用で高シェア
今回のIPOの最大の目玉は19日に公開するJX金属(5016)。吸収金額はIPO想定価格862円としてオーバーアロットメント含めて4611億円超と超大型案件ながらENEOSホールディングス(5020)の子会社で知名度が高く、半導体用スパッタリングターゲットでの世界シェア64%や情報通信分野の圧延銅箔での同78%を考慮すると投資価値は高い。超大型案件では昨年12月のキオクシアホールディングス(285A)の初値が1440円と公開価格1455円割れながら2月には2847円の最高値と付けている。機関投資家や海外投資家などの需要から初値形成後からでも狙い目があると見る。
期待値が高いIPOは?
4月7日のIACEトラベル(343A)まで13銘柄控えるが、期待値が高いのは暗号技術の応用と秘密分散技術を有するZenmuTech(3月27日公開、338A)やソニー系でモバイルIoT支援事業を行うミーク(3月21日公開、332A)、自動運転・先進運転支援システムに絡むダイナミックマッププラットフォーム(3月27日公開、336A)など。仮に初値形成後に値を崩しても2月27日にストップ高したアストスケールホールディングス(186A)の例もあるだけに株価動向には注視すべきだ。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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