マーケットの話題~有機ELの普及加速

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液晶に代わる次世代ディスプレイとして有機ELが再び脚光を浴びている。2009年には生産過程での歩留まりの悪さから日本メーカーの多くは有機ELから撤退を余儀なくされたが、米アップル社が2016年発売のMacBook Proのタッチバーでサムスンの有機ELパネルを採用し、次期新型iPhoneでの採用も伝えられている。今年に入っては日本メーカーも大型TVを発表しており普及が加速しそうだ。

大手メーカーが相次ぎ大画面TVを投入、次期iPhone採用も刺激
有機ELとは、「有機エレクトロ・ルミネッセンス」の略で、特定の有機化合物に電圧をかけると発光する “現象”のことを指している。豊富に存在する有機化合物が利用できるうえ、液晶では必須となるバックライトが不要になり、紙のように薄く軽量であることから柔軟に曲げられるディスプレーが作れるなど、将来的には様々な用途での採用が期待されている。これまで普及へのネックだった耐用年数の問題なども解消されており、今年に入ってからは日本の大手メーカーも大画面テレビを発表。東芝(6502)が3月上旬より「レグザ」ブランド初の4K有機ELテレビ「X910シリーズ」を発売、パナソニック(6752)も今年1月5日から米国のラスベガスで開催された世界最大のエレクトロニクスショー「CES 2017」で4K有機ELテレビ「EZ1000」シリーズを発表、欧州で6月から発売を予定しており、世界的に有機ELの普及が加速する兆しになっている。
シャープ(6753)は総額約574億円を投じて、有機ELディスプレイのパイロットラインの設備投資を行うと発表しており、新型iPhoneで有機ELが採用されれば、同社も納入企業として名を連ねる可能性がある。ジャパンディスプレイ(6740)、住友化学(4005)に加えて材料メーカーでは保土谷化学工業(4112)、ケミプロ化成(4960)、ブイ・テクノロジー(7717)、平田機工(6258)などにも注目したい。

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