マーケットの話題~第2四半期決算を再点検

話題のテーマと狙える銘柄|企業 証券市場新聞

3月決算企業の第2四半期決算発表が終盤戦に差し掛かっている。日経平均が連騰を続ける過程で、その流れに乗って好決算から買われる銘柄がでる一方で、上方修正発表にも拘わらず材料出尽くしなどから下落する銘柄も少なくない。短期的には高値警戒感から全般相場が調整した場合、個別銘柄もその影響を受けるかも知れないが、好決算銘柄は調整すれば、絶好の押し目買いチャンスになるかも知れない。第3四半期以降の動向を睨みながら個別で見直せる銘柄を再点検したい。

発表後の押し目を狙える企業は?

第2四半期決算では先陣を切って発表した安川電機(6506)が18年2月期の連結業績予想を上方修正したが、発表翌日の24日には利益確定売りに押された。事前観測記事に沿った内容でサプライズが無かったうえ、主力のモーションコントロールが4四半期ぶりに減少していることから、これに対する今後の受注回復を見極めたい投資家が多かったようだ。一方、日本電産(6594)は第2四半期決算が計画を上回り、18年3月期の通期予想を上方修正、発表後の25日には高値を更新した。為替前提は1ドル105円で据え置きなうえ、車載用などの好調が続けば再上方修正への期待が高まりそうだ。同じく車載向けが好調なローム(6963)やFA部門の回復が確認されたファナック(6954)も第3四半期以降の動向が見えてくれば、再度業績への期待が高まりそうだ。
半導体の絡みでは、第2四半期決算発表後に高値を更新したアドバンスト(6857)は通期売上高は上方修正ながら営業利益は予想を据え置いている。NANDテスターやドライバーICテスターの利益率は低いことから、利益を伸ばせる戦略が示されないと、今後の業績動向に不安が残るかも知れない。上方修正した企業の中でも利益面での伸びが評価されないと更なる上値は難しいかもしれない。

Pocket

話題のテーマと狙える銘柄|企業 証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次