次世代自動車は新たな領域へ【話題のテーマと狙える銘柄】

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自動車メーカー各社から新たな動き

 2018年に技術革新の急速な進展が期待できるのが自動車業界だ。昨年も自動運転や水素(FCV)、電気(EV)などの次世代エコカーが株式市場でも幾度となく話題となったが、これらに関しては、ここへ来て自動車メーカー各社から新たな動きがでてきている。電子部品業界もスマートフォンの普及が頭打ちになるなかで、コネクテッドカーなどの開発で自動車分野への部品納入比率を拡大させる動きにあり、様々な業界を交えて、次世代自動車に熱い視線が向けられている。

「CES 2018」でトヨタが「Platform 3.0」を公開

 自動車については、人が介在しない完全自動運転化の実現と、ガソリンエンジンに代わる動力源の確保が重要課題となっている。自動運転については、駐車を自動で行うオートパーキングが既に市販車に搭載されているが、完全なる自動運転では、トヨタ自動車(7203)が1月9日から米国ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2018」で次世代自動運転実験車「Platform 3.0」を公開し話題を呼んだ。自動運転技術の装備をコンパクトにパッケージ化し、車両周囲の認識能力を大幅に向上、自動運転のパフォーマンスレベルを大幅に引き上げている。日産自動車(7201)もドライバーの脳波を測定して運転を支援する技術をCESで発表しており、自動運転がここへ来て新たな領域に入っている。

水素と電気の両輪で動く

 一方、ガソリンエンジンに代わる動力源では、水素と電気の両輪で各自動車メーカーが開発を急いでいる。水素ではトヨタや日産自、ホンダ(7267)や岩谷産業(6088)を含む11社が水素ステーションの本格整備を目的とした新会社を2018年春に設立すると発表している。一方、電気自動車では大容量で長寿命、短時間での充電が可能な全固体電池の開発が不可欠で、これにもトヨタなど大手自動車メーカーが開発を急ぐ。三菱瓦斯化学(4182)が固体電池用の固体電解質を開発を行うなど素材面での動きも水面下で活発化している。




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