個人投資家の格好の物色対象

 1月末からの第3四半期決算発表で1部の主力株は市場コンセンサスとの乖離で値の荒い動きとなるなかで、アナリストがカバーしない2部を中心とする中小型株は話題性や思惑で個別に上昇を続ける銘柄が増えている。ニューヨークなどの海外市場や先物主導で225構成銘柄の値動きが急変するケースが多いなかで、これら外部要因に左右されにくい2部株は10万~20万円程度で投資が可能な銘柄を中心に個人投資家の格好の物色対象になっており割り切りで注目できそうだ。

古くから馴染みがある銘柄が多い

 中小型株の中でも新規上場から数年しか経たない銘柄が多いマザーズやジャスダックの新興銘柄と異なり2部銘柄は数十年前から上場している企業が多く、年配の投資家にとっては古くから馴染みがある銘柄が多いことも投資意欲を掻き立てる一因になっている。直近で値動きが軽くなっている銘柄の代表例は十字穴ネジが主力のヤマシナ(5955)で株価は昨年末の70円台から今年に入って170円近くにまで急騰、大阪万博の思惑で12月の10000円トビ台から1月22日には3680円まで急騰した杉村倉庫(9307)はその後、1300円台まで調整した。

共通するのは旧大証2部

 この両銘柄に共通するのは旧大証2部銘柄であること。偶然かも知れないが、低位材料株の宝庫と言われた旧大証2部銘柄には往年のフアンも多く、電源機器と半導体の生産が柱の三社電機製作所(6882)や阪急系から長谷工コーポ、その後、旭化成ホームズに筆頭株主が移動した森組(1853)も旧大証2部銘柄として頑強な株価推移が続いている。アサヒ衛陶(5341)も旧大証2部として個人投資家の根強いフアンが多いが同社株も昨年8月の100円トビ台から1月5日に348円まで急騰。現在は240円台まで調整してるが、中国の習近平国家主席が掲げる公衆トイレの美化運動『トイレ革命』というテーマに乗るだけに、調整一巡後の動きが注目される。

by 株価チャート「ストチャ」

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