どうなるメルカリの初値
4月27日のエヌリンクス(6578)を最後に途絶えていた新規上場(IPO)ラッシュが6月19日のメルカリ(4385)の東証マザーズ市場上場を皮切りに再開される。フリマアプリの草分け的存在であるメルカリの船出が成功すれば、その後は7月10日のMTG(7806)まで15社が上場する。日経平均に比べてジャスダックやマザーズの新興市場の指数の低迷が目立つなか、これらIPOの初値形成が成功すればカツ入れ役として期待される。
マザーズ時価総額トップへ
かねてより上場が噂されていたメルカリは、当初の想定仮条件2200~2700円を上回る2700~3000円となり、公開価格は上限となる3000円に決まった。上場時の時価総額は約4000億円となる5月末時点を基準にすればGMOインターネット(9449)の3354憶円を上回る規模で、マザーズ市場ではミクシィ(2121)を上回りトップになる見通し。規模の大きさからも初値は初日で形成される可能性が高いが、その後の株価上昇にはフリマが安全性を確保したうでどれだけ成長性を示せるかが焦点になろう。積極的な投資を行っている海外事業の黒字化が先行き示されれば、海外投資家からの買いも期待される。
カンダリーでも投資効率が高い
メルカリに続いては資産運用を支援するプラットフォーム「ZUU online」を中心とした金融商品やフィンテックサービスとユーザーのマッチングを行うフィンテック・プラットフォームを展開するZUU(6月21日上場、マザーズ・4387)、24時間365日・多言語対応コンタクトセンター運営事業のインバウンドテック(27日上場、マザーズ・7031)などが注目される。将来的な成長戦略が評価されれば、セカンダリーでも投資効率が高いことは過去のIPOでも証明されている。
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