知名度の高いIPOが予定
名実ともに12月相場に突入する。ニューヨーク市場で主要3指数が最高値を更新するなか、東京市場でも半導体など輸出系を中心に主力株が引き続き物色の中心になりそうだが、12月は今年最後のIPOラッシュであり、新興市場の動きも注目されることになる。昨年12月はソフトバンク(9434)の大型上場がマーケット全般に影響を与えたことが記憶に新しいが、今年も知名度の高いIPOが予定されており、それら銘柄のセカンダリーにも個人投資家の注目を集めよう。
注目集めるフリーとランサーズ
12月は2日の名南M&A(名セ・7076)を皮切りに26日のスポーツフィールド(東マ・7080)まで計23社のIPOが予定されている。今年はソフトバンク(9434)のような超大型IPOは存在しないことから全般の需給動向に影響を及ぼす可能性は低いが、今年は、フリーランスと企業を仕事領域でマッチングさせるプラットフォーム事業の運営を運営するランサーズ(東マ・4484)が16日に、スモールビジネス向けクラウドERPサービスを提供するフリー(東マ・4478)が17日に予定されており、知名度の高さから注目を集めそうだ。ランサーズの想定時価総額は145.6億円で大型案件、フリーは想定時価総額839.5億円で超大型案件で初値での大幅高は難しいが、ランサーズの想定価格は1000円で個人の買いを呼びやすい。またフリーは市場の注目度が高いクラウド関連であることから、両銘柄とも初値形成後も市場の関心を集めることは間違いなさそうだ。
ALiNKとウィルズは高初値期待
両銘柄以外では、天気予報専門サイト「tenki.jp」を運営するALiNKインターネット(東マ・7077)が10日、IR-naviを運営するウィルズ(東マ・4482)が17日に予定、小型軽量級でネットやクラウドに絡む業態からも高初値形成の可能性が高い。
コメント