学校でのIT化促進に絡む動きが急ピッチで動きはじめてきた。小・中・高校への無線LAN「Wi―Fi」やデジタル教科書などの普及が報じられおり、関連銘柄が注目されよう。
今やビジネスでは、PCや無線LANなどのIT機器は必須となっているが、教育現場では現在、無線LANを利用できる小・中・高校の教室は全体の24%程度しかない。総務省ではこれを2020年までにすべての教室に導入、携帯電話会社などから徴収している電波利用料を財源に無線LANを導入するのに必要なルーターと呼ばれる機器の設置費用のうち5割を補助することが伝えられている。
これは教科書の内容をタブレット端末などに収めた「デジタル教科書」の普及や災害時の避難者などへの活用を視野に入れてのもので、学校教育向けのICT活用を支援するチエル(3933)や電子書籍作成ソフト事業を展開するスターティア(3393)など。無線LANではPC周辺機器のバッファローを有するメルコホールディングス(6676)に加えて幅広くPC周辺機器を手掛けるエレコム(6756)も注目できよう。