好調な内容が確認されれば個別で見直し買い
2020年相場がスタートした。米国政府がイランのソレイマニ司令官を殺害したことを受けて中東情勢が緊迫化、リスク回避の円高から大発会から波乱の展開となった。そのような中で小売セクターを中心に内需関連が多く占める2月期企業の第3四半期と11月決算企業から発表が始まった。内需については消費増税の影響で業績悪化が懸念されるなかでの好調な内容が確認されれば、個別で見直し買いを集める企業がでてきそうだ。その先は輸出系など主力が占める3月決算企業の内容を見極めることになる。
増税後の落ち込みが一時的?
10月からの10%への消費増税後については軽減税率が適用される食品スーパーなどではその影響は軽微ながら、その他に関しては多くの業態で苦戦を強いられており、今回の第3四半期発表では通期予想の下方修正も少なからず懸念される。ただ、増税後の落ち込みが一時的で今後、回復が期待される企業や計画通リに推移している企業については再度評価される可能性がありそうだ。
好調なニトリ
既に発表済ではニトリホールディングス(9843)が第3四半期(9~11月)で前年同月比30.5%増)と好調な内容だった。3連休明けの14日で注目されるのが英国風パブ「HUB」を展開するハブ(3030)。同社はラグビーワールドカップ効果で昨年9月の既存店は前年同月比21.8%増、10月は21.1%増と大幅な伸びを達成しており、通期予想にこれがどれだけ反映されるか期待したい。
その先は日本電産
一方、14日発表では11月決算の串カツ田中ホールディングス(3547)は集計中の前19年11月期は連結営業利益で5億9000万円(前の期比5.4%増)で、単一業態での全国1000店舗目標から今期はどれだけの増益予想お打ち出してくるか注目される。その先は日本電産(6594)を皮切りに3月決算企業が控えるが、安川電機(6506)のように今後の回復を確認することになる。
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