マーケットの話題~普及進むNFC、「FeliCa」が2017年4月以降にNFCの標準仕様に

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非接触型ICチップの国際標準規格であるNFCの利用拡大が急速に進んでいる。NFCはアンドロイドOS搭載スマートフォンへ搭載され電子決済として利用が進んでいるが、これに続き米アップル社もPhone6シリーズからApple Payとして端末にNFCが搭載され米国では先行してモバイル決済のサービスが開始されている。交通系非接触ICカードなどとして国内で広く普及している「FeliCa」が2017年4月以降にNFCの標準仕様に含まれることもあり、世界規模で日本の技術によるNFC普及が期待される。
NFC(Near Field Communication)は、ソニー(6758)とフィリップス(現NXPセミコンダクターズ)が共同開発した近距離無線通信技術で、NTTドコモ(9437)やKDDI(9433)、ソフトバンクグループ(9984)の携帯大手3社がアンドロイドOS搭載のスマートフォンなどで採用、NFC規格に準拠し、ソニーが独自に開発したFelica(フェリカ)は、NTTドコモの「おサイフケータイ」やJR東日本(9020)のSuicaなど交通系非接触ICカードでも採用されている。
NFC技術の標準化団体であるNFCフォーラムではNFC Type AとNFC Type Bという2方式が標準仕様として規格化されているが、注目されるのは7月14日に東京都内で開催された「第11回 NFCフォーラムジャパンミーティング」でNFC Type Fが2017年4月以降に標準仕様に含まれることが明らかになったこと。このNFC Type FはNFC Type AやNFC Type Bよりも処理速度が早く、日本はおサイフケータイで採用されている「FeliCa」の方式を規格化したもの。JR東日本がNFCフォーラムに新たに加入して公共交通機関におけるNFC規格の認知度が進み「FeliCa」の規格化が実現。国内で定着している「FeliCa」が標準使用に含まれることで「FeliCa」を核とする日本のNFC技術が世界的に普及することが期待される。
NFCについはPhone6シリーズからApple Payとして端末にNFCが搭載、米国からサービスが開始されたが、日本を含むアジア地域でもサービスが開始されればNFCによるモバイル決済が一段と普及する可能性が高い。
NFCリーダー・ライターや組込型モジュールではトッパン・フォームズ(7862)、大日本印刷(7912)もFeliCa暗号化領域対応NFCモジュールなどデジタル機器に組み込むだけでNFCの機能が実現可能となる様々なモジュールを提供しており、部品メーカーの恩恵も大きそうだ。

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