ヨーグルトなどが代表例
新型コロナウイルスの感染者が急増するなかで、国内では緊急事態宣言の発動により、更なる自粛の影響が懸念されている。これにより多くの小売が大きな影響を受けているが、そのようななかでマスクや除菌スプレーなどとともにニーズが高まっているのが、免疫力を高めると言われる食品群だ。具体的にはヨーグルトなどがそれらの代表例だが、製品を製造・販売する企業の多くは全般波乱地合いでも頑強な株価推移となっており、反乱相場下で安心して狙える銘柄になっている。
伊藤園やヤクルトなどが上昇
感染への不安が一段と高まるなかで、マスクなどの衛生用品は品薄が続いているが、それとともに引き合いが高まっているのが、免疫力を高める食品群。その代表的存在が乳酸菌で、感染性胃腸炎に伴う発熱に対するプロバイオティクス(乳酸菌シロタ株)の軽減効果が確認されているヤクルト本社(2267)の株価は3月2日の4815円安値から3月30日には6690円まで上昇した。ヨーグルト類で高シェアを誇る明治ホールディングス(2269)は3月17日安値6170円から3月31日には7860円まで急伸、抗ウイルス作用が高いカテキンを多く含む緑茶飲料大手の伊藤園(2593)は3月31日に5910円の年初来高値を更新し、頑強な動きになっている。
「あおさ」にはヒトコロナウイルスの抗体を増やす効果
乳酸菌やカテキンととに脚光を浴びているのが海藻の「あおさ」。中部大学生命健康科学部の河原敏男教授と中部大学大学院工学研究科の林京子客員教授らが、化学薬品メーカーの江南化工(本社:三重県四日市市)、ラムナン研究所などと共同で、海藻の「あおさ」にヒトコロナウイルスの抗体を増やす効果があることを確認したと発表後に加工のり唯一の上場企業である大森屋(2917)が急騰したのは記憶に新しい。利益確定売りで調整している時価は、安定した財務内容からも見直し余地が大きい。
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