外出自粛でニーズ高まる
3月期企業の決算発表が終盤に差し掛かってくる。これまで発表された主要企業については新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言を受けて多くの企業が想定を大幅に上回る業績悪化を余儀なくされている。今21年3月期予想についても非開示とする企業が続出しているが、その中で抜きんでて好調な業績となっているのがゲームセクター。外出自粛が長期化するなかで、家で気軽に楽しめる娯楽として国内外でゲームへのニーズが高まっているようだ。
筆頭は任天堂
国内では緊急事態宣言、海外ではロックダウンにより、テーマパークを含めてエンターテインメントに絡む大半の業態が休業に追い込まれるなかで、家で楽しめるゲームのニーズが高まっている。
その筆頭は任天堂(7974)で「ニンテンドースイッチ」や「あつまれ どうぶつの森」などのソフトの好調から5月7日に発表された前20年3月期は連結営業利益で前の期比41.1%増の3523億7000万円と大幅な増益を達成した。今期は前期比14.9%減の3000億円と減益予想ながら、これは新型コロナ流行に絡む生産・販売活動の影響を考慮してのもので慎重な予想だろう。
4期連続の過去最高益を見込むカプコン
一方、前期の大幅増益に続いて今期も営業利益で255億円(前期比11.7%増)と8期連続の営業増益かつ全ての利益項目で4期連続の過去最高益を見込むのがカプコン(9697)。この数年取り組んできたダウンロード販売の比率が想定以上に進んでおり、利益率が向上しており、営業自粛で販売店が休業していても影響を受けにくい。
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ーエーテクモは今期大幅増益期待
4月27日のコーエーテクモホールディングス(3635)は前期16.6%営業増益を達成、今期予想は開示していないが、看板タイトル「三国志」などの好調から大幅増益がアナリストコンセンサスになっている。
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